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更新日:2024/10/01
【まるわかり】業種別!最適な省エネ方法をまとめて紹介
コロナ流行や社会情勢などの背景から、中小企業は複数の経営課題を抱え、中でも企業の永遠課題とされている「コスト削減」においては様々な方法で皆さま取り組まれていると思います。
そんな中、コスト削減に有効な省エネ化へ積極的に取り組む企業も、コロナ以降かなり増加してきました。
照明のLED化や空調を最新の高効率空調に入れ替えるなど、省エネ対策を実施することで同時に他の経営課題の解決につながった、という事例がたくさんあります。
しかし、コスト削減に繋がる省エネと言えど業種によって効果的な省エネ方法は異なってきます。
今回は代表的な業種の省エネ事例を紹介します。
事例を参考に省エネ化を実現するヒントにしてみましょう。
業種別!最適な省エネ方法をまとめて紹介
ここからは業種別に最適な省エネ方法を事例とともにご紹介します。
製造業
製造業で高圧・業務用電力契約をしている企業は電力ピーク値(デマンド値)を抑えると、基本料金を抑えることができることから電子機器の基盤1枚あたりの電力使用量を半減させつつ、生産量は2.5倍にアップしたという事例があります。
24時間体制の製造でもデマンド管理と設備更新で年間125万円のエネルギーコスト削減。
LED照明の導入で国からの補助金も取得し、使用電力の削減でなく逆に増やすことで機器稼働のスピードを上げ、使用時間を短縮。結果、部品1つにかけるエネルギー量43%削減。
さらに、LED照明を導入したことによる生産性向上(明るく、作業が安全に行えるようになる)機器稼働のスピードを上げ効率がアップしたことで夜勤がなくなり労働環境の改善に繋がりました。
小売業
小売業で蛍光灯をLED化することで、電力消費量約30%を削減することに成功。そして、店舗内が明るくなったことで、見やすい展示ができるようになり、売上は20%UPしたという事例があります。
さらに、補助金の活用により、「エネルギーの見える化」のための機器を導入したところ約30%の省エネ、節電効果が出ただけでなく、環境問題に取り組む企業として、企業価値の向上にも繋がりました。
飲食業
飲食業は食材や人件費を削ることが難しいので、エネルギー使用量を削減しようと考えた際に、高効率冷蔵庫を導入し、照明をLEDに替えたことで、年間100万円の光熱費を削減できたという事例があります。
高効率冷蔵庫導入で従来の冷蔵庫の省エネ率50%以上を実現し、高効率設備への変更で機器の耐久性もアップ、メンテナンスの手間が軽減され、人手不足解消のために、導入した最新機器のおかげで、現従業員の残業時間も減ったという事例です。
ホテル・宿泊業・旅行業
ホテルの建物を環境性能の高いものに切り替えた結果、省エネによる光熱費の大幅削減という経済的メリットに加え、断熱材や自然光の活用などでお客様の快適性を向上させることが出来たという事例があります。
震災の影響で大規模停電を回避するための節電要請に応えたことがきっかけで、23年経過していたボイラー、吸収式冷凍機、変圧器等の設備設置を更新し、真空式温水機の空気比を適正な値に調節するだけで灯油使用量を削減出来て、ボイラーの基準空気比を定期点検時(通常は年2回程度)に調整するだけで エネルギー消費量を抑えられたという事例です。
外調機の換気用外気導入量を削減し、冷暖房用熱源の蒸気を低減、ボイラ燃料使用量を削減することにより、年間1,000万円以上のコスト削減、温水配管の保温対策で年間18万円以上のコスト削減に成功しています。
その他オフィス、事務所
震災をきっかけにエネルギーの使い方を見直し、白熱灯が多数使用されており大きな電力を消費していたことから自然光を最大限活用することで照明の電力を削減、窓ガラスに遮光フィルムを貼って夏期の日射熱を低減(室内の冷房効率があがった)、照明をLEDに変えた結果、A社は電力量が15%削減され、B社では電気代が年間2~3割削減という事例があります。
環境性能の高い建物にすることによって雑誌や講演会に多く取り上げられ、売上向上に繋がったり、従業員の7割以上が明るくオフィス環境が改善されたと高評価に繋がっています。
まとめ
今回は5つの業種の省エネ事例を紹介しました。
より良い省エネ対策の実施は、エネルギーコスト削減だけでなく、企業価値の向上や労働環境の改善にも繋がります。
本記事を参考に、取り組めるところから省エネ化を進めていきましょう。
エネトクでは様々な業種の中小企業の省エネ相談に無料で承っております。
まずは弊社省エネアドバイザーへお気軽にお問い合わせください。