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更新日:2024/10/02
【エアコン】冷房より暖房の電気代が高い理由は温度差にあり【節電方法や効率よく使う方法もご紹介】
「冷房より暖房の方が電気代が高いの?」
「こまめに消した方が節約になる?」
こういった質問が多く寄せられています。
結論、一般的にエアコンの電気代は冷房よりも、暖房のほうが高い傾向にあります。
では、なぜ暖房の電気代は高くなるのか?今回は高くなる理由と効率良く暖房を効かせる方法、節電方法を解説します。
今回の記事を読んで電気代が高くなる冬を乗り越えましょう。
Contents
エアコン暖房の電気代が冷房より高い理由
エアコンは、室内温度と設定温度の差が大きいことで電気代が高くなります。
エアコンの電力は、室内温度と設定温度の差が大きいほどフルパワー運転をする時間が長くなり、使用電力が多くなります。
例えるなら自転車のこぎ始めもグッと力を使い、スピードに乗ってきたら楽になりますよね。
環境省の推奨設定温度である「夏場は28℃、冬場は20℃」に設定した際のイメージとしては以下です。
・33℃まで上がっている夏の空気を28℃まで温度を下げる場合
【夏場】5℃だけ下げると快適な温度になる。
・5℃まで下がっている冬の空気を20℃まで温度を上げる場合
【冬場】15℃も上げないと快適な温度にならない。
このように夏場の冷房の時期が5℃だけ下げる間だけパワーを使えばよいのに比べ、冬場の暖房は適温にするまでに15℃上げるために長時間、パワーをかけて運転する必要があります。
そのため、冬場はエアコンのフルパワー運転の稼働時間が長くなり、結果、暖房のほうが電気代が高くなりやすいという現象が起きます。
そもそもエアコンは、冷房も暖房も「ヒートポンプ技術」というものを使って部屋の温度を変動させています。
ヒートポンプ技術とは
ヒートポンプ技術とは、空気中の熱(ヒート)を集め、汲み上げて(ポンプ)移動させる構造のことです。気体は圧縮すると温度が上昇し、膨張させると温度が下がります。
その性質を利用し、冷媒(膨張すると冷たくなり、圧縮すると温まる)を圧縮したり膨張させたりして温度を上昇・低下させ、熱を移動させるのがヒートポンプの仕組みです。
熱を移動させる方向を変えることで冷やすことも温めることもできるのです。
参照:東京電力 | ヒートポンプとは
ここまで冷房より暖房のほうが電気代が高くなる仕組みについてご説明しました。
では暖房の電気代を節約するためにはどうすればいいのか、具体的な節電方法をご紹介します。
エアコン暖房の電気代を節約する方法
エアコン暖房の電気代を節約する主な方法は以下の3つです。
- リモコンの設定は自動運転にする
- フィルターの掃除をこまめにする
- 室外機の周りを見直す、片付ける
- 契約している電力会社を切り替える
順番に解説します。
リモコンの設定は自動運転にする
電気の節約はしたいけど、頻繁に設定温度を変える手間も省きたいという方は「自動運転(おまかせ運転など)」がおすすめです。
前述のとおり、エアコンは設定温度になるまでが一番電気を使用するため、むしろ自動運転で一気に温めたほうが経済的です。
フィルターの掃除をこまめにする
エアコンのフィルターが詰まっていると、空気の吸い込み効率が下がり余計な電気代がかかってしまいます。
こまめにフィルターを掃除し、必要に応じてフィルターの交換をするようにしましょう。
また、空気の吸い込み口にホコリが溜まっている場合は、掃除機やハンディモップなどで、ホコリを取り除きましょう。
室外機の周りを見直す、片付ける
室外機の前面にものを置いていると、熱の取り込みがうまくいかずに、効率が下がり電気代がかさむ可能性があります。
また、雪によって室外機の周囲が覆われてしまうと同様に効率が下がります。室外機の周りには、極力なにも置かないようにしましょう。
冬は夏場と違い、室外機が陽に当たるようにすると効率がよくなります。
夏場、冷房効率を上げるためにすだれなどで日陰にされていた場合は外して室外機に日光が当たるようにしましょう。
契約している電力会社を切り替える
エアコンの使い方を見直すだけでなく、現在契約している電気料金プランを見直すことで、電気代の節約につながる可能性があります。
電力会社によって、電気料金プランや割引、特典などが異なるため、自分に合った料金プランを見つけることが大切です。
電気料金比較サイトでは、おすすめの新電力をご紹介しているので、参考にして選ぶとよいでしょう。
エアコンは運転したまま or こまめに切る?
エアコンのON/OFFをどう使い分けていますか?
部屋を空けるたびに暖房を消してると電気代は多くかかってしまうのでシチュエーションによって使い分けることがポイントです。
1時間以内の不在など、短時間部屋を空ける
昼休憩など短時間(目安:1時間以内)だけ部屋を空ける場合は運転したままにしましょう。
冬は特に暖房を切るとすぐに温度が下がってしまうので、設定温度まで戻す運転時間を考えるともったいないです。
部屋を空ける前にリモコンで弱設定にするなどの対応がおすすめです。
なお、急遽用事が長引くような時に備えるには外出前にOFFタイマーをセットすることをおすすめします。
数時間の不在~終日不在
数時間不在にするときは、一度電源を切り、運転を停止させておくほうがおすすめです。
また仕事などで、朝出かけてから夜まで帰らない場合も運転を停止しましょう。
帰宅する時間があらかじめ分かっている場合は、タイマー機能で帰宅時間には部屋が温まっているように準備しておくのもおすすめです。
1日中部屋にいる
休日など、終日部屋にいる場合は、こまめに電源を入れなおすよりも電源を運転したままにするほうがおすすめです。
暖房で効率よく暖めるポイント
効率よく暖房を効かせることが出来れば節電、省エネに繋がります。
設定温度が低くても、ひと手間かけることで部屋をより暖かく、快適に出来ますのでご紹介します。
サーキュレーターや扇風機を使う
夏場にエアコンと扇風機を併用する方が増えていますが、冬場もサーキュレーターや扇風機を併用することで効率よく部屋を暖めることが可能です。
そこでサーキュレーターや扇風機を上向きにして運転することで、部屋の中の空気が循環し、暖かい空気が部屋の下まで降りてきますので、室内の空気の温度がある程度一定になり、「足元は冷えるのに頭だけのぼせる」といった状況を改善することが出来ます。
ホットカーペットを併用する
フローリングの部屋の場合、せっかくエアコンが温めた室内の空気が床から冷やされてしまうことがあります。
そのような場合もホットカーペットを併用することで、エアコンの設定温度を控えめにしても「足元を暖める」ことにより体感として温かく感じることが出来ます。
外からの冷気を窓で遮断する
室内の空気を暖める以外に気をつけることは、せっかく暖めた空気を外に逃さない、そして外の冷気をカット(入れ込まない)することです。
そこで窓には遮熱カーテンを使用することが簡単でおすすめです。
遮熱カーテンによってコールドドラフト(室内の空気が冷たいガラスに触れて冷やされ、室内の下層部分に流れ込む現象)も防ぐことができます。
ついついお部屋を暖めることばかりに気が向いてしまいがちですが、お部屋を冷やす要素を取り除くだけでも部屋は暖かくなります。
また、費用や時間、労力が多少かかりますが、窓ガラスに断熱シートを貼る、住宅メーカーなどへ相談のうえ、断熱ガラス(二重サッシなど)に替えるといった対策もあります。
エアコン暖房の電気代を節約して省エネに取り組もう
今回はエアコン暖房の仕組み、節電方法や効率よく使うコツについて解説しました。
電気代はどんどん値上がりし、今冬も電力需給のひっ迫が予想され、大規模停電のリスクを抱えています。
寒い時期に大規模停電が起こったら大変なことになってしまうので、小さなこ繋がる協力して節電に取り組みましょう。
エネトクでは省エネに繋がる最新エアコンの買い替えや、エアコンクリーニングに関するご相談も承っています。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。