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【今さら聞けない】ESG経営とは?メリット&導入方法も解説

【今さら聞けない】ESG経営とは?メリット&導入方法も解説

エネトク編集部

エネトクは、全国15,000件以上の多種多様なお客様に、省エネ・コスト削減の提供実績があります。脱炭素社会の実現に向けて、専門のスタッフが省エネにまつわる様々なお悩みを解決し、お客様のエネルギーコストを最小化します。

近年、企業経営において「ESG経営」が注目されています。

しかし、ESG経営がどのようなものなのか、概要や注目されている背景が分からない方も多いでしょう。

ESG経営とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の3つのキーワードの頭文字を取り、それぞれを重視した経営を指しています。

今回は、ESG経営の概要とともに、注目される背景や導入のメリットなどをまとめました。
また、詳しい導入方法についても解説しています。

今後、ESG経営を進めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ESG経営とは

ESG経営とは、以下3つの要素を取り入れた経営手法です。

それぞれの頭文字を取り、ESG経営と名付けられました。

ここでは、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

環境(Environment)

ESG経営における環境には、以下のような要素が含まれます。

気候変動に関する対策や資源・エネルギーの効率化、汚染防止などに加えて、生物多様性保全も環境の要素の1つです。

ESG経営では、地球温暖化や資源枯渇といった地球規模の課題に向き合い、改善していく必要があります。

また、よく聞く言葉に脱炭素がありますが詳しくはこちらで解説しています。

社会(Social)

ESG経営における社会には、以下のような要素が含まれます。

人権の尊重や労働環境の改善により、優秀な人材の獲得や定着率のアップを狙います。

また、地域社会への貢献やダイバーシティ&インクルージョンも要素の1つです。

ダイバーシティ&インクルージョンとは、人々の性別・年齢・国籍などの違いを尊重して個性を活かし、組織内で受け入れることを指します。

ガバナンス(Governance)

ESG経営におけるガバナンスには、以下のような要素が含まれます。

ガバナンスにおいては、コーポレートガバナンスの強化やコンプライアンスの徹底、情報開示の適正化などが要素に含まれます。

また、リスク管理も要素の1つです。

ガバナンスには、統治・支配・管理などの意味があり、経営においては「健全な企業経営」「企業自身による管理体制」を指します。

このような要素を経営に取り入れることで持続可能な社会の実現を目指し、企業価値向上と社会課題解決を両立する経営手法がESG経営です。

ESGとSDGsの違い

ESGに似たフレーズでSDGsがありますが、ESGとSDGsは、どちらも持続可能な社会の実現を目指す取り組みで、以下のような点で違いがあります。

取り組み名 ESG SDGs
主体 企業 国・自治体・市民社会全体
目的 企業の長期的な成長と持続的な発展 2030年までに達成を目指す17の目標と169のターゲット
具体的な内容 環境・社会・ガバナンスの3つの要素 貧困・飢餓・健康・教育・ジェンダー平等・気候変動など幅広い課題
評価基準 投資家や顧客による評価 国連による評価
歴史 2000年代頃から注目 2015年に国連総会で採択
認証 認証制度なし 認証制度あり

 

ESGは企業が取り組むべきものですが、SDGsは国や自治体など社会全体で取り組むべきものです。

違いはあるものの、全く関係がないわけではありません。

SDGsを達成するための取り組みとして、企業や団体がESG経営を実施しているとも考えられます。

ESG経営が注目される背景

ESG経営が注目される背景としては、主に「地球規模の課題への対応」「投資家・顧客の意識変化」の2つが挙げられます。

ここでは、ESG経営が注目される背景を詳しく見ていきましょう。

地球規模の課題への対応

ESG経営が注目される背景として、地球温暖化や資源枯渇など地球規模への課題が挙げられます。

近年では、さまざまな課題が明らかとなっており、それらに対応するためにはESG経営が必要です。

企業は、地球規模の課題に積極的に取り組むことで持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値を向上させられます。

投資家・顧客の意識変化

投資家や顧客の意識に変化が現れてきたことも、ESG経営が注目される理由の1つです。

近年では、投資家や顧客がESGに関する情報も重視するようになってきました。

以前は、企業の財務情報を中心に重視していましたが、ここ数年でESG評価機関による評価も重要視されるようになっています。

そのため、企業はESG経営に取り組むことで、投資家や顧客からの信頼を効率よく得ることが可能です。

ESG経営のメリット

ESG経営のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

それぞれの内容を詳しく解説します。

企業価値やブランドイメージの向上

ESG経営は、企業が環境問題や社会問題に取り組む姿勢を示すものです。

そのため、ESG経営を取り入れることで企業イメージの向上に貢献します。

企業イメージが向上すれば、顧客や取引先からの信頼を効率よく得られるため、新規顧客の獲得や取引先の拡大にもつながるでしょう。

ブランドイメージや企業価値が上がれば、比例して顧客や評価してくれる投資家も増加してくるはずです。

経営リスクの低減

ESG経営は、法令遵守やリスク管理の強化にもつなげられるのが大きなメリットです。

環境問題や人権問題などへの対応をしていない場合、企業イメージの悪化や訴訟リスクなどにつながる可能性があります。

経営リスクを低減させ、安定した経営をする上でもESG経営は注目されています。大きなトラブルにつなげないためにも、ESG経営でリスクを低減させましょう。

人材確保・定着率向上

人材確保や従業員の定着率向上の観点でも、ESG経営は注目されています。

ESG経営に取り組んでいる企業は社会貢献度が高いとされ、優秀な人材を確保しやすくなるでしょう。

また、従業員のモチベーションもアップし、定着率の向上にもつながります。

離職率が低下して定着率がアップすれば、優秀な人材を育てていくことも可能です。短期間で人材が入れ替わると優秀な人材が育たず、企業は成長しません。

新たなビジネスチャンスの創出

ESG経営のメリットの1つとして、新たなビジネスチャンスの創出につながる点が挙げられます。

新たな商品やサービスの開発、新たな市場の開拓などができれば、多方面でビジネスチャンスが創出できるでしょう。

ダイバーシティ&インクルージョンによって、多様な人材が活躍できる環境を整えることも、新たなビジネスチャンスを生むことにつながります。

投資家からの評価向上

近年では、投資家がESG経営を重視するようになってきました。

そのため、ESG経営を行うことで投資家からの評価が上がり、資金調達がしやすくなります。

ここ数年では、ESG経営に積極的に取り組む企業はESG投資の対象となり、注目される傾向です。

そのため、投資家からの評価向上が見込めるのもESG経営のメリットの1つだと言えるでしょう。

ESG経営を導入する際の注意点

ESG経営の導入には多くのメリットがありますが、実は注意すべきポイントもあります。

ここでは、ESG経営を導入する際の注意点を詳しく見ていきましょう。

中長期的な取り組みが必要

ESG経営は、中長期的な取り組みが必要です。

短期間でメリットが得られるようなものではないため、長い目で見て取り組まなければなりません。

短期的に見ると効果が出ず、費用対効果が低いと感じるケースもありますが、継続していくことでより高い効果が得られるようになります。

そのため、長期的に取り組んで行けるだけの予算を用意することも重要なポイントです。

評価基準がさまざま

ESG経営におけるメリットを得るためには、適切な情報開示や評価が必要です。

しかし、ESG経営は評価基準が明確に決まっているわけではありません。
さまざまな情報開示の枠組みがあり、自社がどの程度評価されているのか明確に知ることは難しい可能性があります。

「どの評価機関の評価基準を選ぶか」「情報公開の方法をどうするか」といった内容を決定・実行する際にも一定の負担がかかるでしょう。

ESG経営の導入方法

ESG経営の導入方法としては、ESG情報開示実践ハンドブックに以下のステップが掲載されています。

  1. ESG課題とESG投資
  2. 企業の戦略とESG課題の関係
  3. 監督と執行
  4. 情報開示とエンゲージメント

それぞれの内容を見ていきましょう。

ESG課題とESG投資

まずは、ESG経営の重要性を理解して経営戦略に組み込む必要があります。

どのような課題があるか、自社の事業活動や業界などを考慮しながら考えましょう。

ESG課題への取り組みは、ESG投資家からの評価向上につながります。

ESG投資とは、環境・社会・ガバナンスの要素を考慮して投資先を選定する投資手法です。
理解を深めることで、ESG経営を効率よく取り入れられるようになります。

企業の戦略とESG課題の関係

ESG課題を特定した後は、自社の経営戦略と整合性を持たせることが重要です。

ESG課題への取り組みが、企業の競争優位性につながるように戦略に組み込みましょう。

自社の戦略とEGS課題の関係をつなげて考えることができなければ、経営は成功しません。

監督と執行

監督と執行では、ESG戦略を実際に実行します。

実行のためには、経営者・取締役会と実務担当の役割を明確にし、各指標の現在値とともに目標を定めることが大切です。

各課題に合わせた具体的な施策の立案を行い、実行に進みましょう。

ロードマップを描き、効果測定を行いながら実行すれば、どの程度の効果が出ているのか把握しながら進められます。

情報開示とエンゲージメント

ESG経営を実施した後は、取り組み内容や成果を積極的に情報開示します。

情報の開示は、ステークホルダーとのコミュニケーション活性化にもつながるでしょう。

ESG評価機関への情報提供をすることも大切です。

また、情報開示は従業員にも行ってください。
どの程度効果が出ているのかを常に把握することで、モチベーションアップの効果にも期待できます。

ESG経営の成功事例

ESG経営を取り入れて成功させている有名な企業を紹介します。

上記のような成功している企業からヒントを得て、ESG経営を取り入れるのも1つの手です。

例えば、KDDIはESG経営を積極的に行なっており、2021年には「KDDIサステナビリティ宣言」を策定しました。

KDDIサステナビリティ宣言には、2030年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ、2040年までにバリューチェーン全体での温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すことが明記されています。

具体的には、再生可能エネルギーの利用拡大や省エネルギー技術の開発、SDGs貢献サービスの提供などの取り組みを行っているようです。

このように、近年では各企業がESG経営を取り入れており、成功事例も多々掲載されています。

まとめ

ESG経営は、BtoB企業にとって競争優位性を確立するための重要な経営戦略です。

企業価値向上・経営リスク低減・人材確保・新たなビジネスチャンス創出など、多くのメリットが得られるため、積極的に取り入れましょう。

ただし、ESG経営におけるコストの管理や情報開示の方法については注意が必要です。

ESG経営は中長期的な対応が必要となり、効果が得られるまでに時間がかかります。

まずは、ESG経営への理解を深めて自社の課題を探り、経営戦略を立ててから実行へと移しましょう。

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