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更新日:2024/06/18

【初心者向け】「低圧」と「高圧」の違い、契約を見分けるポイントを解説

エネトク編集部

エネトクは全国15,000件以上の法人様に省エネ・コスト削減の支援実績があります。あらゆる業種に対応できる専門性高いコンサルタントがエネルギーコストにまつわる様々なお悩みに合わせて、省エネのフルサポートをおこなっています。

私たちは毎日当たり前のように電気を利用していますが、電力会社から供給される電圧には違いがあります。

事業者の電気契約には「低圧電力」「高圧電力」があります。
電力・ガス取引監視等委員会の調べによると、全国で低圧電力契約をしている需要家数は約626万件、高圧電力契約は約84万件です。

しかし、中にはどちらで契約しているのかわからなかったり、電力会社を切り替えたいと思っても契約内容がわからないなど、低圧電力と高圧電力をきちんと把握出来ていない事業者も多いです。

電気契約を把握・理解することで適切な省エネの取り組みができ、コスト削減に繋げる事が出来ます。

そこで今回は低圧と高圧の違い、簡単に見分けるポイントを解説します。

「低圧電力」と「高圧電力」の違いを理解し、省エネに取り組みましょう。

低圧と高圧の違い

電気契約は、契約電力の大きさによって区分が分かれています。

区分 契約電力
低圧 50kW未満
高圧 50kW以上2,000kW未満

契約電力は電気料金明細書やマイページに記載してあるので一度ご確認してみてください。

契約電力の決まり方は後ほどご説明します。

低圧電力

低圧電力は、 契約電力が50kW未満で、発電所で作られた電気が超高圧変電所、一次二次変電所、中間変電所、配電用変電所から電柱に設置している柱上変圧器(トランス)によって200Vまたは100Vに変圧された後に、建物に配電されます。

小売店や飲食店、美容院などの事業所から一般家庭までが契約しています。

低圧電力の詳細については、下記記事をご覧ください。

高圧電力

高圧電力は、 柱上変圧器(トランス)を介さずに6,000Vの電気が各施設に設置されたキュービクル式高圧変電設備(キュービクル)へ配電され200Vまたは100Vに変圧された後に各所へ分電されます。

キュービクルとは、工場や店舗などの施設が独自に設置した自家用変圧器のことです。

キュービクルについては下記記事で詳しく解説しています。

電気料金の決まり方

毎月の基本料金に影響する契約電力の決まり方はそれぞれ異なります。

契約電力とは、毎月使える電力量の上限のことを指します。

低圧電力の契約電力は、以下の2種類から選択することができます。

負荷設備契約

負荷設備契約は、お客様のご使用になる電気機器をあらかじめ設定していただき、その総容量に一定の係数を乗じて契約電力を算出します。

主開閉器契約

契約主開閉器(ブレーカー)の容量にもとづき、契約電力を決定するご契約方法です。
多数の電気機器をお持ちで、すべての機器を同時にはご使用にならない場合は、主開閉器契約をお選びいただくことで契約電力が下がる場合があります。

高圧電力の契約電力は、高圧と特別高圧によって決まり方が異なります。

高圧は「実量制」という契約によって決まります。
実量制とは、直近12ヶ月の最大使用電力量によって決まります。

それぞれお客様に電気をお送りするための設備は、お客様が年間で最も多くご使用になる量に合わせて準備しなければなりません。

最大需要電力の決まり方は電力会社が毎日30分単位の平均電力(平均値)を計測しております。

その平均値のうち、1ヶ月の最大の値をその月の最大需要電力としております。

特別高圧は協議制という契約によって決まります。
協議制では、「使用する負荷設備」「受電設備内容」「同一業種の負荷率」など、複数の観点で協議を行い契約電力を決定します。

ここまで「低圧電力」と「高圧電力」の違いについてご説明しました。
次は低圧と高圧を見分ける簡単なポイントを解説します。

低圧と高圧を見分ける2つのポイント

さらに簡単に確認できる方法があります。

電気料金明細書を確認

電気料金明細書の「契約種別」という項目を見ることで「低圧電力」「高圧電力」の契約確認ができます。

しかし、電力会社によって記載方法が異なり、「低圧」や「高圧」と記載がない場合がありますので、その場合は供給電圧の欄をご確認ください。

供給電圧が6,000V以上だと高圧電力です。

キュービクルが設置されているか

高圧電力を契約されている場合は、キュービクル式高圧変電設備(キュービクル)が施設内に設置されます。
変電設備

「高圧受電盤」や「高電圧変電設備」と記載がされた縦長状の大きな箱ありますので、そちらが敷地内に設置されていれば、高圧電力の契約をしていることがわかります。

まとめ

今回は「低圧」と「高圧」の違いについて解説しました。

電気代はどんどん値上がり、社会情勢の影響で新電力に変更し、単価を下げて節電に取り組むことが難しくなってきました。
まずは自分たちの電気を把握することから始め、適切な方法で省エネに取り組んでいきましょう。

エネトクでは電気契約、電気使用量の削減をお手伝いしています。
お困りのことがありましたらお気軽にお問い合わせください。

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