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業務用エアコンの電気代はいくら?おすすめの電気代節約方法を紹介

エネトク編集部

エネトクは全国15,000件以上の法人様に省エネ・コスト削減の支援実績があります。あらゆる業種に対応できる専門性高いコンサルタントがエネルギーコストにまつわる様々なお悩みに合わせて、省エネのフルサポートをおこなっています。

突然ですが、あなたの職場はエアコン代がいくらかかっていますか? 

工場やオフィス、店舗などに設置される「業務用エアコン」の電気代が占める割合は全体の3割とも言われています。 

そのため、業務用エアコンの電気代を節約するメリットは非常に大きいです。 

この記事では、「業務用エアコンの電気代の目安はいくらか?」についてまとめました。 

実はあなたの職場では業務用エアコンの電気代が余計にかかってしまっているかもしれません。 

この記事で電気代の目安をぜひチェックしてください。 

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業務用エアコンの電気代

参照:資源エネルギー庁| 令和2年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2021) 

工場やオフィス、店舗などに設置されるエアコンのことを「業務用エアコン」といいます。 

1つの事業所が支払う電気代のうち、業務用エアコンが占める割合は全体の3割とも言われています。 

最近は異常気象ともいえるような酷暑、厳寒の日も多く、オフィス用エアコンは必須といえるでしょう。 

工場や倉庫などに設置される設備用エアコンも負荷量が上がっているはずです。 

参照:新電力ネット (pps-net.org)|電力(低圧)の全国平均単価

さらに、電気単価も高騰しています。 

2016年度と比べて2023年度の電気単価は全国平均で約4.5 円/kWh上昇しています。 

燃料費の高騰が背景などが背景にありますが、事業者としては死活問題でしょう。 

電気代の削減のため、消費割合の大きい業務用エアコンを節約することは効果の大きい方法といえます。 

次からは、業務用エアコンの電気代の目安を知って、電気代がかかりすぎていないか調べていきましょう。 

業務用エアコンの電気代の目安を調べる方法 

業務用エアコンの電気代の目安は、「定格消費電力」が分かれば簡単に計算できます。 

室外機に表示されている銘板から消費電力の項目を選んでください。 

消費電力の単位は“kW”で表されます。冷房・暖房の能力も同様に“kW”表記となっているので間違えないように注意してください。 

消費電力の欄を見つけられたら、冷房・暖房それぞれに定格消費電力が記載されていることが分かります。 

電気代の目安はこの定格消費電力から求められます。 

業務用エアコンの電気代の計算

定格消費電力(kW)×電気単価(円/kWh)×運転時間(時間/日)×稼働日数(日/月) 

例として、天井吊り型エアコンの冷房運転時の電気代を計算してみます。 

関東(50Hz)の店舗で、1日の運転時間は12時間、店舗の稼働日数は30日とします。 

電気単価は23円/kWhとすると、電気代の目安は以下のように求められます。 

2.10(kW)× 23(円/kW)× 12(時間/日)× 30(日/月)= 17,388(円/月) 

以上が業務用エアコンの電気代目安の計算方法です。 

電気代は高い?安い? 

算出した電気代の目安が、思ったよりも高かったり、安かったりした方がいるかもしれません。 

これは定格消費電力の運転条件と実際の運転条件が、運転条件が異なっているためです。 

定格消費電力の求め方は、JISで定められています。

同じくJISで定められた「冷房能力試験」「暖房能力試験」の試験中に測定された電力とされています。 

定格冷房運転の条件は? 

定格冷房能力は次の条件下で決定されます。 

定格冷房能力の試験条件 

室内温度:27 ℃(相対湿度 約45 %) 

室外温度:35  

定格暖房運転の条件は? 

定格暖房能力は「標準能力」と「低温能力」の2つが定義されます。

暖房は冷房よりも消費電力が大きいです。

また、室外温度が低いと室外機が除霜運転をするため、さらに消費電力が割高になります。低温能力は除霜の消費電力を加味した能力です。それぞれ次の条件で決定されます。 

定格暖房能力(標準能力)の試験条件 

室内温度:20 ℃(相対湿度 約85%) 

室外温度: 7  

定格暖房能力(低温能力)の試験条件 

室内温度:20 ℃(相対湿度 約85%) 

室外温度: 2 ℃ 

業務用エアコンの消費電力は運転条件に大きく影響を受けます。 

定格運転条件よりも不利な条件で運転した場合、消費電力は大きくなります。 

おそらく定格能力と同じ条件で運転している方はほとんどいないはずです。 

これが消費電力から電気代を求めた場合に誤差が出る理由です。 

あくまでも電気代を管理するうえでの目安として計算値を利用してください。 

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業務用エアコンのおすすめの電気代節約方法 

ここからは業務用エアコンのおすすめの電気代節約方法をお伝えします。 

今あるエアコンで少しでも電気代を節約するにはどうすればよいでしょうか。 

また、エアコンを更新する場合は何を基準にして選べばよいでしょうか。 

一緒に見ていきましょう。 

維持管理編

今あるエアコンを少しでも安く使うためには、どのような方法があるでしょうか。 

定期的な清掃・メンテナンスを行う 

あなたの職場では、エアコンの定期的な清掃やメンテナンスは行っていますか? 

室内機のフィルターは2か月に1回、飲食店など人の出入りが多いところでは1か月に1回の頻度で洗浄するようにしましょう。 

また、室内機内の熱交換器や、室外機のフィンなど、熱移動に重要な部分は経年使用で表面に汚れが付着してます。 

熱交換器に汚れが付着すると空調効率が悪化するだけでなく、室内環境の悪化や健康被害を引き起こしかねません。 

エアコンの清掃を行ってくれる専門業者もいるので、依頼してみてはいかがでしょうか。 

専門業者であれば清掃だけでなく、部品劣化診断などのメンテナンスも行ってくれる場合もあります。 

エアコンの故障を未然に防ぐ「予防保全」の観点からも、年に1回程度は専門業者での清掃・メンテナンスをすることがおすすめです。 

サーキュレーター等で風の流れを作る 

あなたの職場では、室内の温度にムラはありませんか? 

ムラがあるならサーキュレータ等を置いて風の流れを作ることが効果的です。 

今あるエアコンも設置時には、室内の器具配置等に対して最も効率的になるように選定されているはずです。 

しかし、設置時とはモノやヒトの配置が換わったことで、室内機の気流にムラができてしまうことは少なくありません。 

部屋の温度にムラが出来てしまうと、エアコンが必要以上に仕事をしたり、人が設定温度を上げたりして、余計な電力を使ってしまいかねません。 

サーキュレーターで部屋の中に気流を作り、温度ムラをなくすことができます。 

より効率的に効果を発揮するためには、冷房の場合、「エアコンの風向きを水平にする」「サーキュレーターの向きを上向きにする」と良いです。 

暖房の場合はエアコンの風向きが下、サーキュレーターが上です。 

室内の体感温度を快適にすることで、必要以上にエアコン設定を変える必要が無くなります。 

室内機の設定温度を変更する

電気代節約に最も効果的なのが、室内機の設定温度を変更することです。 

一般的に、冷暖房温度を1℃緩和することで、熱源設備で消費されるエネルギーは約10%削減できると言われています(環境省:空調設定温度・湿度の適正化)。 

業務用エアコンの電気代の目安はいくら?の結果からの削減金額は以下となります。 

削減金額(円/月)= 17,388 (円/月)× 10 %  = 1,739(円/月) 

複数人が利用する業務用エアコンでは、設定温度を変更するとなると反発されることも多いものです。 

上述した「エアコンの定期的な清掃・メンテナンス」「サーキュレーターによる気流改善」の他にも「ブラインドや断熱シートで室温上昇を抑える」「クールビス・ウォームビスを推進する」などして、快適な室内環境を整備することから始めましょう。 

 廊下やエレベーターホール、更衣室等、滞在時間が短く温度・湿度管理の必要性が比較的低いと考えられるエリアは、設定温度を下げられる余地があります。 

設定温度の変更は節電には効果的ですが、熱中症など体調を崩してしまうと本末転倒です。 

室内温度を見ながら、適切な設定温度を探してみてください。 

導入編 

業務用エアコンの導入の際、省エネにする方法を紹介します。

これからエアコンの新設や更新を考えている企業様はぜひご覧ください。

補助金や助成金が出る場合もあるので、機会があれば積極的に活用していきましょう。 

設置する空間の広さ・用途にあったエアコンを選ぶ 

業務用エアコンは設置する空間に合った能力を選びましょう。 

能力が大きすぎる場合は導入費用が余計にかかり、反対に小さすぎる場合は空調効果が十分に得られません。 

いずれも余計に電気代がかかる原因となります。 

家庭用エアコンの場合は選定の目安に「畳数」が用いられることが多いです。 

一方で業務用エアコンの場合、能力は「馬力」が用いられます。 

業務用エアコンの「馬力」とは、その空間の温湿度を適切に管理する力の指標と考えてください。 

業務用エアコンの場合、設置する空間ごとの「熱負荷」に対してどれだけ仕事ができるかを考慮して選定します。 

設置スペースの熱負荷を適正に処理するために必要な馬力は?という観点になります。 

空調能力  設置場所  熱負荷(W/㎡)  平米数(㎡)  畳数(畳) 
1.5馬力(P40形)  オフィスなど  105-230  24~35㎡  14~20畳 
3馬力(P80形)  47~70㎡  28~42畳 
1.5馬力(P40形)  店舗など  160-180  17~26㎡  10~14畳 
3馬力(P80形)  35~52㎡  20~30畳 
1.5馬力(P40形)  飲食店など  190-370  9~17㎡  6~10畳 
3馬力(P80形)  22~35㎡  12~20畳 
1.5馬力(P40形)  理・美容室など  230-290  11~17㎡  8~10畳 
3馬力(P80形)  28~35㎡  16~20畳 

上の表は設置場所ごとの熱負荷と、馬力に対応した設置可能面積の一覧表です。 

設置場所によって熱負荷が異なり、同じ馬力でも平米数に差があります。 

業務用エアコンを選定するときは、必ず専門業者を通して熱負荷と設置スペースに見合った機種を選定するようにしましょう。 

省エネタイプのエアコンを選ぶ 

業務用エアコンの省エネ能力は非常に進歩しています。 

もしもあなたの職場のエアコンが10年以上前に設置された機種であれば、省エネタイプに更新するメリットは非常に大きいでしょう。 

エアコンの省エネ性能についての指標はAPFをご確認ください。 

APFとは「通年エネルギー消費効率」のことで、エアコンの省エネ性能を表す指標です。 

1年を通して、ある一定条件のもとに使用した時の消費電力1kW当たりの冷房・暖房能力を示しています。 

 APFには「APF2006」と「APF2015」があります。 

業務用エアコンのカタログや仕様書に記載されているのは「APF2015」です。 

このAPF値が高いほど、省エネ性が高いエアコンということになります。 

設置しているエアコンの年代によっては年間で48%の電気代削減も見込めるようです。 

(参考:ダイキン工業公式HP 

導入費用を数年で回収できる可能性もあるので、最新型の業務用エアコンをぜひ検討してください。 

まとめ  

この記事では業務用エアコンの電気代の試算方法と、おすすめの電気代節約方法について解説しました。 

業務用エアコンの電気代はカタログや室外機銘板に表示されている「消費電力」から稼働時間をかければ求めることができます。 

電気代の目安として利用してください。 

また、おすすめの電気代節約方法では、今からでも実践できる方法から計画的に実行していただきたい方法まで、様々ご紹介しました。 

業務用エアコンの省エネ技術の向上は目覚ましいです。 

10年以上前のエアコンを最新型に更新することで、驚くほどの電気代削減が実現する可能性があります。 

ただし、設置場所の熱負荷や広さに合った適切な業務用エアコンを選定する必要があります。 

エネトクでも空調システムの導入によってお客様の快適な環境と経費削減を達成した実績があります。 

適正価格でご案内しており、導入後のメンテナンスまでしっかりフォローしています。 

業務用エアコンの電気代にお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。 

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