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契約電力の調べ方3選!契約を変更する方法や電気代を抑えるコツも解説

契約電力の調べ方3選!契約を変更する方法や電気代を抑えるコツも解説

エネトク編集部

エネトクは全国15,000件以上の法人様に省エネ・コスト削減の支援実績があります。あらゆる業種に対応できる専門性高いコンサルタントがエネルギーコストにまつわる様々なお悩みに合わせて、省エネのフルサポートをおこなっています。

電気代を抑えるためには、電気使用量や契約内容を正確に把握することが重要です。

しかし「どうやって契約電力を確認すればいいかわからない」「自社に適した契約電力がわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。 

そこで、この記事では、契約電力の調べ方について詳しく解説します。

中小企業の経営者や企業の電力管理担当者に向けて、電気代を抑えるための具体的な方法も紹介します。

契約電力を選ぶ際のポイントや電気代を最小限に抑えるコツも紹介するので、電力コストを見直したい方は最後までご覧ください。 

3分でわかるEM CLOUD

 

契約電力とは?

契約電力とは、企業が電力会社と契約する最大の電力使用量のことです。

契約電力の決定方法は、契約する電力によって異なります。 

契約の種類によって単位が変わり、従量電灯は契約アンペア、低圧電力や高圧電力はkWとなり、0~50kWは低圧電力、50kW以上は高圧電力です。

高圧契約の場合はさらに契約電力の大きさによって違いがあります。

このようにして、企業や設備の電力需要に応じた契約電力を設定することで、電力会社は必要な供給体制を整え、安定した電力供給が可能になります。 

契約アンペア数との違い

契約電力と契約アンペア数は、どちらも電力の契約内容に関するものですが、異なる概念です。

契約電力は、企業が電力会社と取り決めた最大の電力供給量を指します。

一方、契約アンペア数とは、家庭や小規模事業所が契約する最大の電流量です 

たとえば、家庭では電気をたくさん使うとブレーカーが落ちることがありますが、これは契約アンペア数を超えたためです。

設備や用途によって適切な契約内容が変わるため、それぞれの特徴を理解して適切な契約を結ぶことが重要です。 

最大需要電力とは

最大需要電力とは、一定期間内における最大の電力需要を示し、電力会社が供給体制を整えるための重要な指標です。

たとえば、製造ラインがフル稼働する時間帯や冷房機器を使う夏場の昼間など、電力消費がピークとなる時間帯を考慮して、最大需要電力を見積もります。

このように最大需要電力を把握することで、電力会社との契約電力を最適化し、無駄な出費を減らせます。 

法人向け契約電力の種類

法人向けの契約電力には、以下の4種類があります。 

従量電灯

従量電灯は、法人向け契約電力の中で最も基本的な電力プランです。

使用した電力量に応じて料金が決まるため、小規模なオフィスや日中だけ営業している店舗など、電気使用量が少ない企業に向いています。

また、使用電力量に比例して料金が増減するため、電力使用料の管理がしやすいという特徴があります。 

低圧電力

低圧電力は、主に小規模な工場や店舗に適した契約電力です。

小型の製造機械や空調設備を使用する中小企業では、低圧電力を契約することで、必要な電力を安定的に供給できます。 

低圧電力の料金体系は、基本料金と使用量に応じた料金が組み合わさっており、電気の使用量が多いほど料金が高くなります。

使用量が少ない月は料金が抑えられるため、新しい事業を始める際の導入コストを下げたい企業におすすめの契約プランです。 

低圧電力(動力)の電気代の仕組みについては下記記事で詳しく解説しています。

高圧電力

高圧電力は、中規模から大規模な企業や施設向けの契約電力です。 (契約電力:50kW~2000kW未満)

高圧電力の特徴は、大量の電力を効率的に供給できることです。

電力供給が途絶えると、生産ラインの停止やデータの消失などの重大な問題に発展しますが、高圧電力ではそのリスクを最小限に抑えられます。 

特別高圧電力

特別高圧電力は、電力使用量が非常に多い大規模な企業や施設向けの契約電力です。(契約電力:2000kW以上)

たとえば、大規模な工場・製鉄所・データセンターなどでは、特別高圧電力を利用することで安定した大量の電力を確保できます。 

特別高圧電力を利用するためには、専用の設備を設置する必要があるため、初期投資が高額になりやすいというデメリットがあります。

しかし、送電ロスが少なく、他の契約プランに比べて電力単価が安いため、大規模な企業では長期的な運用コストを削減することが可能です。 

▼高圧電力の表

高圧電力の表

契約電力の調べ方3選

契約電力を調べる方法は、次の3つです。 

検針表(電気料金請求書)を見る

契約電力を確認するには、検針表や電気料金請求書を確認するのが最も簡単です。

検針表には契約内容や料金などが記載されているため、現在の電力プランをすぐに把握できます。 

また、検針表には月々の電力使用量が記載されているため、季節ごとの使用量の変動を確認することも可能です。

毎月送付される検針表の他に、電力会社のWebサイトにログインすることで契約電力を確認できるケースもあります。 

下記が東京電力から届く明細の写真です。

【従量電灯の明細】

従量電灯の明細

【低圧電力の明細】

低圧電力の明細

 

【高圧・業務用電力の明細】

高圧・業務用電力の明細

分電盤やブレーカーをチェックする

分電盤やブレーカーには、契約している電力の種類や容量が記載されているものがあるため、契約電力を確認できる可能性があります。

しかし、分電盤やブレーカーによっては契約アンペア数しか確認できない場合があります。

また、契約アンペア数の確認方法は電力会社ごとに異なるため、検針表を確認する方が手軽です。 

電力会社に問い合わせる

電力会社のカスタマーサービスに連絡すると、現在の契約内容や料金プラン、使用状況などを詳しく教えてもらえます

また、直接問い合わせることで、利用状況にもとづいた最適なプランの提案や契約電力の見直しについてのアドバイスも受けられます。 

そのため、検針表や分電盤で確認できない場合や疑問点がある場合は、電力会社に連絡してみましょう。

電話番号やお問い合わせフォームは、電力会社のホームページに記載されています。 

契約電力を選ぶ際のポイント

契約電力を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。 

過去の電気使用量を確認する

過去の使用量を把握することで、現在の契約が適正かどうか、どの契約プランが最適であるかを判断することが可能です

たとえば、過去1年間の各月の最大需要電力を確認し、最大需要電力が契約電力を大きく下回っている場合、契約電力が過剰である可能性があります。

また、電力会社と契約プランを話し合う際、過去のデータをもとに具体的な使用状況を説明することで、最適なプランを選びやすくなります。 

使用する機器を考慮する

企業で使用する機器・設備の種類や数量に応じて、必要な電力容量が変わるため、使用状況を正確に把握することが重要です

大型の機械を複数稼働させる工場と、照明機器や空調設備のみを使用するオフィスでは、適切な契約プランが異なります。

また、新しい機器の導入や既存設備の更新を予定している場合は、それに伴う電力需要の変動も見越しておく必要があります。 

事業規模や従業員数を考慮する

事業規模が大きく、従業員数が多い企業ほど、電力の使用量も増える傾向にあります

たとえば、大規模な製造工場やオフィスビルでは多くの機器や設備が稼働し、複数の場所で冷暖房設備を利用しているため、大量の電力が必要です。 

一方、小規模な事業所や店舗では、使用する電力は比較的少なくなります。

そのため、事業規模や従業員数を十分に考慮して、最適な契約電力を選ぶことが大切です。 

業務内容や成長計画を考慮する

企業の業務内容によって、必要な電力の種類や量が大きく異なります

たとえば、製造業では大規模な機械や設備を多く使用するため、それに見合った高圧電力が必要です。

IT企業やデータセンターでは大量のサーバーやネットワーク機器が稼働しており、安定した電力供給が求められます。 

そのため、業務内容をもとに契約プランを考える必要があります。また、企業の成長計画を考慮することも重要です。

新しい事業の開始や設備の導入を計画している場合、将来の電力需要を見通して適切な契約電力を選択することで、事業拡大時の契約変更の手間を避けられます。 

季節変動を考慮する

夏場には冷房設備の使用が増加し、繁忙期には生産設備の使用が増えるため、季節による変動を考慮する必要があります

過去のデータをもとに季節変動を確認し、ピーク時の電力需要に対応できる契約電力を選定することで、停電や電力不足のリスクを減らせます。

また、季節による使用量の変動を把握することで、過剰な契約電力を避け、コストの最適化を図ることが可能です。 

3分でわかるEM CLOUD

電気代を最小限に抑えるコツ

電気代を削減したい方は、以下の対策の中から自社に適したものを実行してみましょう。 

アンペア数を下げる

アンペア数は電力の基本料金に大きく影響するため、必要最低限のアンペア数で契約することにより基本料金を抑えられます

たとえば、60アンペアで契約していても、実際には40アンペアしか使っていない場合、契約を50アンペアに変更することで基本料金を節約できます。

そのため、使用機器の消費電力を計算し、アンペア数が過剰な場合は、適切なアンペア数に契約を変更することを検討しましょう。 

電力使用量を減らす

電力使用量が減少すれば、その分だけ電気代も削減できます

たとえば、照明を発光効率が高く長寿命のLEDに変更することで、消費電力を削減することが可能です。

また、夜間・休日にはオフィスの照明や空調をオフにする、使用していないパソコンや機器の電源を切るなどの対策を行うことも効果的です。 

機器の稼働時間を分散させる

同じ時間帯に多くの機器を稼働させると、電力使用のピークが生じ、高い料金を支払うことになります

そのため、機械の稼働や空調設備の稼働などを分散させ、電力使用のピークを平準化することで、電力コストを抑えられます。

もし、機器の稼働時間が特定の時間帯に集中している場合は、稼働時間の変更や自動制御システムの導入が効果的です。 

低圧電力の契約を見直す

電子ブレーカーは従来の機械式ブレーカーと異なり、電力使用量をリアルタイムで監視し、最適なタイミングで負荷を調整する機能を備えています。

そのため、電子ブレーカーに交換することで電力のムダを削減し、電気代を節約することが可能です

電子ブレーカーの詳しい機能や導入事例を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 

関連記事:電子ブレーカーのページ

太陽光発電を導入する

太陽光発電を導入すると、自家発電で電力をまかなえるため、電力会社から購入する電力量を減らせます

さらに、太陽光発電は再生可能エネルギーであり、環境への負荷を減らす効果があるので、企業のCSR活動の一環としてアピールできます。太陽光発電の詳しい機能や導入事例を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 

関連記事:太陽光発電&蓄電池のページ

空調システムを見直す

空調は多くの企業で電力消費の大部分を占めているため、必要なときだけ運転することでコストを削減できます。

また、最新の空調システムの導入や定期的なメンテナンスも、消費電力削減に効果的です。空調システムのメリットや導入事例を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 

関連記事: 空調システムのページ 

LED照明に変える

LED照明は従来の蛍光灯や白熱灯に比べて消費電力が少なく、寿命も長いため、長期的に見ると大幅なコスト削減が期待できます

さらに、LED照明は発熱量が少ないので空調負荷が軽減され、電気代全体の削減につながります。

LED照明のメリットや工事の詳細について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 

関連記事:LED照明のページ 

電力データを一元管理する

電力データを一元管理することで、電力使用状況をリアルタイムで把握し、無駄な電力消費を見つけて改善することが可能です

さらに、電力データを共有することで、従業員全体の省エネ意識の向上が期待できます。 

電力データの一元管理を効率的に行いたい方は、電力の見える化から自動制御までを一元管理できる省エネシステム「EM CLOUD」の導入がおすすめです。

EM CLOUD」の詳しい機能や導入事例は、こちらの記事をご覧ください。 

関連記事:EM CLOUD

プロに相談する

電気代を最小限に抑えるためには、専門家に相談することも有効です。

電力の知識が豊富なアドバイザーやコンサルタントに相談することで、企業の電力使用状況を詳細に分析し、最適な節電対策を提案してもらえます

もし、省エネの進め方がわからずに悩んでいる場合は、ぜひ弊社の無料省エネ診断をご活用ください。 

関連記事:お問い合わせフォーム 

電力コストを大きく節約した企業事例

電力コストを大きく節約した企業事例を3つ紹介します。 

UCCコーヒープロフェッショナル株式会社(低圧電力の見直し)

業務用食品卸売業を手掛けるUCCコーヒープロフェッショナル株式会社では、17店舗で低圧電力の見直しをして電力コストを削減しています。

導入前は電気料金(低圧基本料金)は年間6,315,768円でしたが、導入後は4,870,344円まで減少。 

導入したすべての店舗で提案通りのコスト削減が実現し、年間144万円以上のコスト削減に成功しました

UCCコーヒープロフェッショナル株式会社の詳しい事例については、こちらの記事をご覧ください。 

関連記事:実績・導入事例 UCCコーヒープロフェッショナル株式会社 

株式会社岩崎商事(太陽光発電の導入)

プラスチック原料を販売する株式会社岩崎商事では、産業用太陽光発電を9枚導入して電力コストを削減しています。

年間の電力使用量が5,130kWhであるのに対し、年間発電予想量が4,825kWhであるため、年間購入電力量はわずか304kWhまで減少しました。 

その結果、年間で20万円程度の電力コストを削減することに成功しました

株式会社岩崎商事の詳しい事例については、こちらの記事をご覧ください。 

関連記事:実績・導入事例 株式会社岩崎商事 

福島スバル自動車株式会社(EM CLOUDの導入)

スバルの新車及び中古車の販売を手掛けている福島スバル自動車株式会社では、エネルギーマネジメントシステム「EM CLOUD」を導入し、電力コストを削減しています。

導入前は基本料金が年間128,478円でしたが、導入後は112,948円まで減少し、年間18万円以上の基本料金削減に成功しました 

また、電力の見える化により従業員の意識が向上し、エアコンの消し忘れ確認や電力使用の見直しが積極的に行われるようになりました。

福島スバル自動車株式会社の詳しい事例については、こちらの記事をご覧ください。 

関連記事:実績・導入事例 福島スバル自動車株式会社 

まとめ

この記事では、契約電力の調べ方や電気代を抑えるためのコツについて解説しました。

検針表や分電盤を確認したり、電力会社に問い合わせたりすることで、契約電力を簡単に確認できます。 

また、過去の電力使用量や使用機器を考慮して、自社に適した契約電力を選ぶことで、電気代を削減することが可能です。

そのため、電気代を節約したい方は、この記事を参考にして自社に最適な契約電力に変更してみてください。 

電力コストを効率的に削減したい場合は、最新設備やシステムの導入が有効です。

たとえば、省エネシステム「EM CLOUD」を導入すると、電力使用量や削減効果を可視化できるため、自社に適した節約方法が明確になります。 

また、空調を自動で制御して継続的にコストを削減できるので、手間をかけずに電気代を節約できます。そのため、電力コストに課題を感じている方は電力使用量を減らすだけでなく、設備やシステムの導入も検討してみましょう。 

契約電力の調べ方を把握し、最適な電力プランを選ぶことで、企業の電力コストを大幅に削減することができます。

3分でわかるEM CLOUD

 

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