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更新日:2024/11/19
【完全版】エネルギーマネジメントシステム(EMS)のおすすめメーカーを解説
再生可能エネルギーへの転換が求められていますが、普及まではまだまだ時間がかかる一方で電気料金の高騰が続いています。
そのなかで、エネルギー管理できるシステムとして「エネルギーマネジメントシステム(EMS)」が注目を集めています。
エネルギーマネジメントシステムとは、施設内のエネルギー状況を見える化したり、使用電力を制御してくれるシステムのことです。
しかし、エネルギーマネジメントシステム(EMS)にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴も違います。
今回の記事では、エネルギーマネジメントシステムの概要やメリット、エネトクが厳選したおすすめのメーカーについて解説します。
Contents
エネルギーマネジメントシステム(EMS)とは?
エネルギーマネジメントシステムとは、人の手だけでは把握が難しいエネルギー状況を情報通信技術を活用してリアルタイムで計測し、無駄なエネルギーは使用しないよう自動的に監視・制御することが可能です。
EMSは、エネルギー管理システムを意味する「Energy Management System」の頭文字を取った略語です。
エネルギーマネジメントシステム(EMS)の種類
エネルギーマネジメントシステムは大きく分けて5つの種類があります。
管理する対象範囲に応じて種類が分かれてますが、「エネルギーを効率的に管理するためのシステム」という基本部分はすべて共通しています。
ここからはエネルギーマネジメントシステムの種類をそれぞれ解説します。
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)
家庭で使うエネルギーを消費者自ら把握し、管理するためのシステムです。
家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、電気使用の最適化を図るための仕組みのことです。
2012年に内閣官房国家戦略室が表明した「グリーン政策大綱」によると政府は2030年までにすべての住まいにHEMSを設置することを目指しています。
MEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)
マンションで使用する電力等を建物全体について管理するシステムです。
MEMSは電力使用量を住戸ごとに管理するのではなく、建物単位で管理する仕組みです。
BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)
オフィス・商業ビルなどを対象としたエネルギーマネジメントシステムです。
基本的にはMEMSと同様で、規模の大小によって両者を区分しています。
建物内に取り付けられたセンサーによって収集されたエネルギーデータを活用し、ビルの省エネを実現します。
FEMS(ファクトリーエネルギーマネジメントシステム)
工場向けのシステムで、基本的にはMEMSやBEMSと同様のシステムですが、規模がさらに大きくなります。
工場内の配電設備や空調・照明設備、製造ラインの設備などを管理します。
CEMS(コミュニティーエネルギーマネジメントシステム)
地域向けの広い範囲を管理するシステムで一定のエリア全体のエネルギーを管理します。
温暖化対策やエネルギー自給率の向上、防災といった観点から、※スマートコミュニティの実現に向けられた取組みが進められており、大規模な実証実験を行う国も大きな予算を投入して取り組んでいます。
※スマートコミュニティとは、エネルギーマネジメントシステムを活用し、電気に加え、熱、交通も含めたエネルギーを効率的に使う社会システムのことをいいます。
エネルギーマネジメントシステムの特徴
エネルギーマネジメントシステムの特徴は大きく分けて3つあります。
- リアルタイムで電力使用の情報収集が可能
- 人の手が不要
- 導入費用が高額
順番に解説します。
リアルタイムで電力使用の情報収集が可能
省エネ活動において「どの時間帯にエネルギーが多く使われているか」の把握はとても重要です。おそらく毎月の電気明細書をみてどのぐらい使用していたかと月単位で合計使用量を確認している人が多いと思います。
エネルギーマネジメントシステムで電力使用状況をの見える化することで、リアルタイムに30分単位で使用量を把握することができます。見える化することで、この時間は稼働が重なっているからずらして使用しようなど、省エネアクションにも繋がります。
また、CO2排出量も算出可能なので、環境への効果も具体的に見えるようになります。
人の手が不要
自動で制御を行うので、人の手間がかかりません。
忙しい時間帯には、人の手で制御は難しく無駄を減らすことができません。自動で削減することで業務に支障なく無駄を減らし、快適な室内環境を保ちつつ効果的な省エネを実現します。
導入費用が高額
エネルギーマネジメントシステムの導入は初期費用が高額になります。
費用の目安は規模や施設の設備によって異なりますが、小規模から大規模まで100万~8,000万円の幅があります。
ただ、エネルギーマネジメントシステムの導入には補助金が受けられるようになっており、経済産業省の省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金が対象になるため補助金を使って導入をするのが良いでしょう。
参照:経済産業省 令和4年度補正「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金」
エネルギーマネジメントシステムのメーカーを紹介
エナッジ
「エナッジ」は、電力ビックデータを元にAIがその日の電力使用量を予測し、各事業所に合わせた省エネ行動をアドバイスするエネルギーマネジメントシステムです。
「エナッジAiR」を機能追加することで、AIによるデマンドピーク予測に基づき、快適性を損なうことなく空調を自動制御。営業時間中の業務負担を減らしながら、確実なデマンド抑制・空調負荷20%削減ができます。
引用元:エナッジ
EM CLOUD
EM CLOUDは、電力全体の使用状況をクラウド上にてリアルタイムで見える化、さらに複数店舗のエネルギーデータを集計可能です。また、特に空調使用量の負担が多い室外機を30分に1度自動停止し、使用電力量の削減が可能です。室内は送風状態となりますので、温度変化なく、店舗の利用者も従業員も問題なく快適に過ごすことができます。
リアルタイムでデータを一元管理・制御が可能なので、現場の負担を軽減しながら会社全体で省エネ活動を促進するサービスです。
引用元:EM CLOUD
日本テクノ株式会社
日本テクノでは、全国61,838件のお客様に電気エネルギーに関する総合サービスを提供しています。うち42,654件の事業場では、電気の「見える化」「理解る化」を通じた省エネルギーや上手な電気の使い方をアシストしています。
電気の使用状況を光と音でお知らせする時計「SMART CLOCK」とニコちゃんの表情と色で直観的に電気の使用状況がわかるモニター「SMARTMETER ERIA」によって、自然な省エネ活動を促します。
引用元:「スマートメーターエリア」「スマートクロック」|日本テクノ株式会社
初期費用0円で導入するなら「EM CLOUD」
高額な導入費用がネックで導入に踏み切れていない方は初期費用0円で電気代削減とエネルギーの見える化ができる「EM CLOUD」がおすすめです。EM CLOUDでは省エネ効果を上げるため以下のような機能が備わっています。
- クラウド画面による電力の見える化
- 快適性を損なわない空調自動制御
- 初期費用不要、月額料金のみで負担なく導入
- カスタマーサクセスによる徹底サポート
また、今後ガスや水道の見える化などの機能も拡張予定で、光熱費全体が見えるようになります。
「どんなサービスか知りたい」という方はまずは資料を確認してみてください。
▼見える化+電気代削減が出来るエネルギー管理システム
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まとめ
今回はエネルギーマネジメントシステムについてご紹介しました。
人手不足による業務効率化・自動化が企業課題としてあり、止まらない電力単価高騰の影響は今後企業コストへ大きなダメージを与えることでしょう。
エネルギーマネジメントシステムにより、省エネの自動化や電力の使用状況を見える化することで、対策の効果が目に見えるようになり、さらなる省エネアクションにも繋がります。
省エネ対策の一つとして、今回の記事を参考にエネルギーマネジメントシステムの導入を検討してみると良いでしょう。