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更新日:2024/09/18

蛍光灯の安定器は交換必要?放っておくと危険かも【発火の可能性あり】

エネトク編集部

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「安定器ってなに?交換必要なの?」
「何十年も交換してないけど不具合はないので大丈夫」

こう思っている方も多いのではないでしょうか。

日本照明工業会によると、安定器の交換の目安は約10年とされています。

でもなんだかんだ使えるし、蛍光灯が切れたら交換することはあっても安定器を交換する人ってあまりいないですよね。
耐用年数の限りがあるのに、気付かない、見過ごしてる方が多いんですね。

実は10年過ぎた照明器具は、外観では判断できない劣化が進んでいます。

ではどうしたらいいのでしょうか?

今回は安定器の役割や、交換が必要な理由を解説します。

この記事を参考にぜひ照明器具について見直してみてください。

安定器とは?

安定器とは、照明器具のカバーを開けると中に入っている弁当箱みたいな、あれです。

蛍光灯用安定器

その名の通り、電流を安定させる装置で蛍光灯を点けるのに必要なものです。
要するに安定器がないと蛍光灯が点かないんですね。

安定器の耐用年数

安定器の耐用年数は約10年と言われています。

ただ、普通に使えてるので見過ごしている方が多いようです。

ちなみに照明器具本体も10-15年ぐらいが寿命とされています。

安定器の種類

安定器には主に2種類あります。

順番に解説します。

磁気安定器

蛍光灯の点灯時に必要な高電圧を発生させ、その後、電流を制御して安定した照明を提供する役割を果たします。

磁気安定器にはスタータ式やラピッドスタータ式があります。
この名称は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

古い設備に使われることが多く、最近は電子安定器に置き換えられていることが多いです。

磁気安定器には4つの特徴があります。

電子安定器

高周波数(数キロヘルツから数十キロヘルツ)の電流を生成するため、蛍光灯がより安定して点灯するようになっています。

別名「インバータ式安定器」と呼ばれており、こちらの名称に馴染みがある方が多いのではないでしょうか。

最近は電子安定器が主流の安定器として普及しています。

電子安定器の特徴は以下です。

PCB安定器は処分しなければいけない

中でも私たちが気を付けないといけないのは、PCBという物質が含まれている安定器です。
PCBとは、ポリ塩化ビフェニルと呼ばれている化学物質で、昭和32年1月から昭和47年8月までに製造された安定器に使用されています。

簡単に言うと、毒性で人体にも影響を与えたり、環境汚染を引き起こす有害物質なので、使用しないようにしましょうということです。

このPCBが使用されている機器は、安定器のほかにも変圧器(トランス)やコンデンサーがあります。

PCBは定められている期限までに処分しなければいけません。

PCBの処理についてはポリ塩化ビフェニル(PCB)の処理期限は?期限を過ぎたらどうなる?で詳しく解説しています。

安定器の交換が必要な理由

器具内の安定器が絶縁劣化により、漏電したり、発火事故を起こす可能性があるからです。

想像すると怖いですね。

仮に店舗や飲食店で営業時間中に発火事故が起きてしまったら、お客様に危険が及んだり、
口コミで事故のことが広まってお店の評判が落ちてしまうかもしれないです。

安定器の交換タイミング

安定器は約10年で交換したほうが良いと言われていますが、下記のような現象が出ていたら
交換を検討してください。

順番に解説します・

異常な音が鳴っている

蛍光灯器具から「ブーーーーン」「ジリジリ」という音が鳴っていたら、交換の目安です。

内部の部品が摩耗している可能性が高く、放置していると発火リスクを伴います。

蛍光灯のちらつきや点灯不良が多発

この現象が発生したときは蛍光灯ではなく、安定器に原因があるかもしれません。

安定器が電圧を適切に調整できなくなっている兆候であり、新しい蛍光灯に交換しても直らない、長く持たないとなれば安定器に問題がある可能性が高いです。

異臭がする

焦げ臭いにおいがする場合は注意が必要です。

安定器内部で過熱やショートが発生している可能性があるので、すぐに電気工事店に依頼し、点検を行ってもらいましょう。

安定器の過度の発熱は危険なので、おおごとになる前に対処していきましょう。

まとめ

今回は安定器について解説しました。

長期間使用している安定器は見えないところで劣化が進んでおり、思わぬ事故に繋がってからでは遅いです。

特に接客業の店舗や飲食店は気を付けなければいけません。

長く使用している場合は一度点検をしてみて下さい。

そして、安定器交換のタイミングでLEDに変更してしまった方が省エネ・節電に繋がります。

 

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