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更新日:2024/07/18
【事例あり】物流倉庫で効果的な省エネ方法5選!
物流、倉庫業界もエネルギーコスト高騰の影響によるダメージは大きくなっています。
物流倉庫において、全体コストに占める電気代の割合は10%程度ですが、今後の上昇は避けれらません。
割合で見れば小さく見えるものの、近年では労働力不足などによるトラック運賃の値上げや荷役費の値上げの影響で物流コスト全体が上昇傾向にあるため、コストを抑えるために「エネルギーコスト削減」に取り組む企業も増えてきました。
ただ、どこから省エネするべきなのか悩んでる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回のは物流倉庫で効果的な省エネ方法、他企業の取り組み事例も紹介するので参考にしてみてください。
Contents
物流倉庫で取り組める省エネ方法5選
自社所有の倉庫で様々な商品を保管する倉庫で大小違いはありますが、主に照明や空調の電気代がほとんどを占めています。
特に一般的な倉庫では電力設備が他にあまりなく、使っていてもコンベアやフォークリフトくらい。
物流倉庫での省エネは「照明」と「空調」がポイントとなります。
ここからは省エネ方法を5つ紹介します。
LED照明
LED照明に変えることで消費電力を60~80%削減することができます。
倉庫では主に水銀灯や蛍光灯を利用しているため、短時間での点灯でも大きな消費電力がかかってしまいます。
LED照明に変更することで水銀灯は約1/5、蛍光灯は約1/3にまで消費電力が下がるため、電気使用量の削減になるため物流倉庫の業界でも積極的に導入が進んでいます。
さらに倉庫では天井の高さも高く、交換が大変というネックもありましたが長寿命であるLED照明に変えることで面倒な手間と修繕費用の削減にも繋がります。
空調制御
空調制御を行うことで空調電気料金の約10~20%削減になります。
倉庫では主に「空調」と「照明」に電気代がかかり、一般的な倉庫では空間が広く、面積も広いため容量の大きい空調を使用している倉庫も多くなっています。
特に夏場では空調の使用量もかなり増えるため、大半の倉庫では夏場に最大デマンドに達してしまいます。
空調制御を行うことでデマンドの引き下げによる「基本料金」の削減と、「空調電気使用量」の削減になります。
高効率空調に変えた、もうLED照明に切り替えしたという方は効果的な方法です。
太陽光発電システム
屋根にソーラーパネルを設置し、太陽光発電による電気を自社活用することで電気代の削減に繋がります。
近年では従来の「全量売電型」から「自家消費型」の太陽光が主流になっており、発電した電気を自社で活用することで自然とコストメリットが発生します。
しかし、初期導入費用が高額であることからなかなか導入できない企業も多くありました。
しかし、再生可能エネルギー促進のため国や各自治体によって補助金も出ており、導入コストを抑えて太陽光パネルを設置できるようになりました。
さらに、自家消費型の太陽光は電気代削減だけでなく、「税制優遇制度」を活用することで節税対策の効果も発揮します。
電気代の削減と節税というメリットは太陽光発電システムならではですね。
物流倉庫で効果がある自家消費型太陽光発電については下記記事をごらんください。
関連記事:【総まとめ】自家消費型太陽光発電とは? メリット・デメリットを解説!
屋根塗装
屋根にエコ塗装を施すことで約10~40%のエネルギー削減率に繋がります。
エコ塗装をすると、「遮熱・断熱・保温」という多機能を持っているため夏には遮熱機能(熱を反射)、断熱機能(熱を遮断)にプラスして保温機能(輻射熱効果)があり、冬には保温機能効果を生み出し、室内温度を保持してくれます。
その結果、空調効率がアップすることで省エネ効果が高まるというものです。
設備投資も必要ないため、効率重視で省エネに取り組みたい方はおすすめです。
契約容量の見直し
低圧契約の倉庫では契約容量の見直しを行うことで電気代の削減に繋がります。
小規模倉庫では主にクレーン、フォークリフト充電など長時間利用する機械が少ないため、契約が大きく設定して基本料金が無駄になっている可能性があります。
そういった方は「電子ブレーカー」を設置し、適正な容量を設定することで基本料金の見直しが出来るようになります。
物流倉庫の省エネに成功した事例を3つ紹介
ここからは省エネの取り組みを行いコスト削減に成功した事例を3つ紹介します。
【株式会社千代田輸送】太陽光発電でSDGsの取り組みを強化!
企業HP:http://www.chiyoda-yuso.com/
大阪府、兵庫県、埼玉県で倉庫を保有している株式会社千代田輸送は、屋根も広く、大きい倉庫で電気代を気にしていたところ太陽光発電システムを導入し、電気代削減に成功。
さらにSDGsへの取り組みを強化しており、太陽光発電システムを導入することで自社内の使用電力の再生可能エネルギーの割合を高め、大気の質向上に寄与する取り組みで、環境上の悪影響を軽減することに取り組んでいます。
【株式会社キョーワ流通サービス】年間300万円以上のコスト削減に成功!
企業HP:http://www.mitsub.co.jp/company/affiliated/
埼玉県で物流倉庫を利用している株式会社キョーワ流通サービスは、倉庫内で2,000本以上の蛍光灯を使用しており、照明代は年間で約540万円かかっていました。
その中で使用頻度が高い蛍光灯をLED照明に変えたことで、年間300万円以上の電気代削減に繋がっています。
さらに電気代削減だけでなく、従来の蛍光灯では年間に数百本単位で交換が必要だったが、それが解消されたことで交換の手間や修繕コストの無駄を省くことに成功しています。
物流倉庫の省エネなら「EM CLOUD」
物流倉庫の空調省エネだけでなく、SDGsや脱炭素への取り組みも進めたいなら電気代削減とエネルギーの見える化ができる「EM CLOUD」がおすすめです。
EM CLOUDでは省エネ効果を上げるための以下のような機能が備わっています。
- クラウド画面による電力の見える化
- 快適性を損なわない空調自動制御
- CO2排出量換算データの把握
- カスタマーサクセスによる徹底サポート
また、今後ガスや水道の見える化などの機能も拡張予定で、光熱費全体が見えるようになります。
「どんなサービスか知りたい」という方はまずは資料を確認してみてください。
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物流倉庫の省エネでコスト削減に取り組もう
物流コストでは「輸送・運送費」や「荷役費」などが多く占める中で、エネルギーコスト削減に対してはどうしても目が離れがちです。
しかし、電気代の高騰は止まる様子がなく、新電力の撤退が相次いだことで今まで可能だった契約先の変更で単価の引き下げが難しくなったため、単純な電気料金の削減に取り組まなければなりません。
今回紹介した省エネ方法を参考に、エネルギーコストの最適化を行っていきましょう。