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水銀灯からLED照明への移行で実現するメリット・デメリットについて解説 

エネトク編集部

エネトクは全国15,000件以上の法人様に省エネ・コスト削減の支援実績があります。あらゆる業種に対応できる専門性高いコンサルタントがエネルギーコストにまつわる様々なお悩みに合わせて、省エネのフルサポートをおこなっています。

近年、企業における環境負荷低減やコスト削減への取り組みが加速しています。 

そんな中、水銀灯からLED照明への切り替えは、省エネ、ランニングコスト削減、環境保護だけでなく、生産性の向上にも貢献する注目度の高い施策となっています。 

しかし、実際に移行を検討する際には、メリットだけでなく、デメリットも理解することが重要です。 

本記事では、水銀灯からLEDへの切り替えによる具体的なメリット・デメリット、水銀灯からLEDへの円滑な移行方法などを詳しく解説します。 

また、水銀灯とLED照明の電気代、ランニングコスト、CO2排出量削減効果などについて、徹底比較します。 

企業経営者や環境担当者にとって、水銀灯からLED照明への移行がどのような効果をもたらすのか、具体的な数字や事例に基づいて理解できる内容です。 

LED照明の移行を考えている企業担当者の方への参考になれば幸いです。 

水銀灯の製造・輸出入の廃止

20231030日から113日にスイス・ジュネーブで開催された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議(COP5)」にて、一般照明用蛍光ランプの製造と輸出入が、2025年末から2027年末にかけて段階的に廃止されることが決定されました。 

対象となる蛍光ランプは、住宅、事務所、工場、店舗、作業現場、街路灯などで一般的に使用されているものです。 

期限以降の製造・輸出入が禁止となりますが、既存製品の販売・使用は期限後も可能となっています。 

今後、段階的に蛍光ランプの入手が困難になることが予想され、LED照明への計画的な切り替えが必要です。 

LED照明とは

LED照明は、発光ダイオード(LED)と呼ばれる半導体素子を使用した照明器具です。 

LEDは、電流が流れると光を発する特性を持っています。 

LED照明は、オフィスをはじめ、店舗、工場、医療機関、公共施設など、さまざまな業種で導入が進んでいます。 

省エネによる電気代削減効果が大きい点が1番の特徴です。 

それ以外にも、CO2排出量の削減に貢献し、作業効率や安全性なども向上します。 

水銀灯とLED照明の徹底比較

表:水銀灯とLED照明の比較 

  水銀灯  LED照明 
消費電力  400W  100130W 
寿命  3,00012,000時間  40,000時間 
点灯・消灯時間  510  瞬時に点灯・消灯 
発熱  300400  8090 
環境負荷  水銀を使用しており、破損時に環境汚染のリスクがある  水銀不使用で、環境負荷が少ない 
ランニングコスト  高い  低い 

 

上の表によると、LEDの消費電力は水銀灯の約4分の1でありながら、寿命は水銀灯の約4倍です。 

 

点灯・消灯までの時間も、水銀灯と比較すると大幅に短縮されています。 

 

発熱の危険性も少なく、水銀を使用していないため、環境負荷が少ないのも特徴の1つです。 

 

また、ランニングコストの高さもLED照明の魅力であるといえます。 

 

電気代

水銀灯とLED照明の1ヶ月あたりの電気代は、消費電力と電気料金単価によって大きく異なります。 

以下のような条件で仮定した場合の電気料金を比較してみましょう。 

水銀灯 400Wの場合 

LED照明 100Wの場合

参考:電気事業連合会「電灯料金単価及びモデル需要料金表(税込)」(平成265月分料金) 

このように、水銀灯とLED照明では、1ヶ月あたりの電気代に4倍以上の差が生じることがわかります。 

ランニングコスト

水銀灯とLED照明のランニングコストを比較する場合、消費電力、寿命、製品購入価格、点灯時間、電気料などの要素を考慮する必要があります。 

以下は、仮定の条件で水銀灯とLED照明のランニングコストを比較した例です。 

水銀灯とLED照明のランニングコストを比較すると、LED照明の方が圧倒的に低くなります。 

特に、点灯時間が長い施設や、電気料金が高い地域では、LED照明のランニングコストメリットがより大きくなります。 

参考:電気事業連合会「電灯料金単価及びモデル需要料金表(税込)」(平成265月分料金) 

 

CO2排出量削減効果

水銀灯からLED照明への切り替えは、CO2排出量を大幅に削減できる効果が高いです。 

具体的な削減量は、水銀灯、LED照明の消費電力、点灯時間、電力会社ごとのCO2排出係数などの要素によって異なります。 

オフィスビルや工場などで大量の水銀灯を使用している場合は、CO2排出量削減効果がさらに大きくなります。 

例えば、年間1万時間点灯する1000Wの水銀灯を、200WLED照明に置き換えた場合、年間約7tCO2削減が可能です。 

これは、小型トラック約3台分のCO2排出量に相当します。 

水銀灯からLED照明へ移行するメリット

水銀灯からLED照明へ移行することは、経済面、性能面、環境面における、さまざまなメリットがあります。 

経済面でのメリット

LED照明の経済面でのメリットは、電気代、ランニングコスト、廃棄コストなどが挙げられます。 

LED照明は、水銀灯と比べて消費電力が約4分の1と非常に低くなるため、電気代を大幅に削減できます。 

例えば、100Wの水銀灯を25WLED照明に置き換えた場合、年間約7,500円の電気代削減が可能です。 

また、水銀灯と比べて寿命が約10倍と非常に長くなるため、交換頻度が減り、ランニングコストを削減できます。 

100Wの水銀灯を25WLED照明に置き換えた場合、10年間で約25,000円のランニングコスト削減が可能です。 

水銀灯は、有害物質である水銀を使用しているため、特別管理産業廃棄物として処理する必要があります。 

処理には高額な費用がかかりますが、LED照明は廃棄コストがかかりません。 

それ以外にも、LED照明は、水銀灯と比べて発熱量が少なく、空調負荷の軽減につながります。 

そのため、冷暖房費の節約が可能です。 

性能面でのメリット

水銀灯からLED照明へ移行した場合、性能面において以下のようなメリットがあります。 

水銀灯の平均寿命が約3,00012,000時間なのに対し、LED照明は約40,000時間と410倍長寿命です。 

また、水銀灯は点灯に数分かかるのに対し、LED照明は瞬間的に点灯・消灯が可能です。 

待機電力も少なく、省エネ効果がさらに高まります。 

さらに、多くのLED照明は、調光・調色機能を搭載しており、シーンや用途に合わせて明るさや色温度を調整できます。 

環境面でのメリット

水銀灯からLED照明への移行は、環境面においてもメリットがあります。 

水銀灯は消費電力が大きく、CO2排出量も多くなりますが、LED照明は消費電力が低いため、CO2排出量を大幅に削減できます。 

例えば、100Wの水銀灯を25WLED照明に置き換えた場合、年間約110kgCO2削減が可能です。 

これは、杉の木約78本が50年間吸収するCO2量に相当する量です。 

また、水銀灯は製造過程や廃棄過程で水銀を使用しており、環境汚染のリスクがあります。 

しかし、LED照明は水銀を使用していないため、環境負荷の低減に貢献します。 

水銀灯からLED照明へ移行するデメリット

水銀灯からLED照明への移行は、環境面や経済面で多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。 

1つ目は、初期費用が水銀灯よりも高いという点です。 

LED照明は水銀灯よりも高価であるため、大量に水銀灯を使用している施設の場合は、初期費用が大きな負担となる可能性があります。 

2つ目は、電気工事が必要となるケースがある点です。 

既存の水銀灯器具を外し、LED照明器具に交換する必要があります。 

電気工事には、専門資格を持った業者による施工が必要です。 

また、LED照明は水銀灯よりも重量が重くなる可能性があります。 

そのため、既存の器具や建物がLED照明の重量を支えられるかどうかを事前に確認する必要があります。 

水銀灯からLEDへの円滑な移行方法

水銀灯からLED照明への移行は、環境負荷低減、ランニングコスト削減、作業効率向上など、さまざまなメリットをもたらします。 

しかし、事業規模や設備状況によっては、移行に課題を感じる場合もあるでしょう。 

ここでは、水銀灯からLED照明への円滑な移行方法をご紹介します。 

導入目的の明確化

水銀灯からLED照明への移行を検討する際には、まず導入目的を明確化しましょう。 

環境負荷低減、ランニングコスト削減、作業効率向上など、導入目的は企業によってさまざまです。 

また、景観の向上や、ブランドイメージの向上といった目的も考えられます。 

導入目的を明確にすることで、必要な機能や性能を備えたLED照明を選択できます。 

コスト・ベネフィット分析

水銀灯からLEDへの移行を検討する際には、コスト・ベネフィット分析を行うことが重要です。 

主なコスト項目は、初期費用、ランニングコストがあります。 

初期費用として、LED照明器具の購入費用、電気工事費用、廃棄費用などがその一例です。 

ランニングコストには、電気料金、メンテナンスコストが含まれます。 

また、主なベネフィット項目は、以下の通りです。 

コスト・ベネフィット分析を行うことで、費用対効果を判断ができるようになります。 

予算配分を最適化し、移行計画をより効果的に策定することも可能です。 

このように、水銀灯からLEDへの移行は、環境負荷低減と経済的なメリットを両立できる有効な手段となります。 

さらに、コスト・ベネフィット分析を行うことで、より効果的な移行計画が策定できます。 

適切な照明器具の選定

適切な照明器具の選定は、円滑な移行にとって非常に重要です。 

まず、現状の照明環境を把握します。 

使用している水銀灯の種類、点灯時間、配線の状況、予算などがその一例です。 

LED照明器具を選定する際には、以下のポイントを押さえておきましょう。 

専門知識を持つメーカーや販売店に相談することで、より具体的なアドバイスを受けられます。 

可能であれば、実際に試灯機を使って、明るさや色合いを確認してみましょう。 

設置場所の確認

LED照明の設置場所も重要な要素です。 

LED照明は、水銀灯と形状や取り付け方法が異なる場合があります。 

設置場所の状況によっては、既存の取り付け金具などを、そのまま利用できない可能性があるため注意が必要です。 

また、製品によっては水銀灯よりも重量が重くなることがあります。 

設置場所の構造や耐荷重によっては、LED照明の重量を支えられない場合があります。 

さらに、設置場所の配線がLED照明の電力に対応できるかの確認が必要です。 

専門業者への相談

円滑かつ安全な移行を実現するためには、専門業者への相談も重要です。 

実績と経験豊富な業者は、建物調査を行ったうえで最適なプランの提案をしてくれます。 

水銀灯は、一般ゴミとして廃棄することはできません。 

しかし、専門業者は、廃棄物処理に関する法令や規制を遵守しながら水銀灯を適切な方法で処理してくれるでしょう。 

また、設置後のアフターフォローも万全です。 

複数の業者から見積もりを取り、省エネ効果やコスト削減効果だけでなく、安全性やアフターフォローの効果なども考慮して比較検討しましょう。 

まとめ

近年、環境負荷低減とコスト削減への取り組みが進む中、水銀灯からLED照明への移行は、省エネ、ランニングコスト削減、環境保護の他にも、生産性の向上に貢献する注目度の高い施策となっています。 

しかし、メリットだけでなくデメリットも理解することが重要です。 

水銀灯からLED照明への移行は、環境負荷低減と経済的なメリットを両立できる有効な手段です。 

上記を参考に、円滑かつ安全な移行を進め、環境保護と事業の持続可能性に貢献しましょう。 

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